古書にある3つの価格

古本には、お客様からの買い値、古書市場での相場、お客様への売値といった3つの価格があります。古物商と普通のお店が違うところは、まだ、商品でないものを仕入れて、まだ、商品でないものを仕入れて商品にして販売する仕事です。蔵書家の本棚に並べられている物はただの「本」です。その本を古本屋が買い取って値段をつけることで初めて「古本」になります。そして、その古本がお客様の手元に届いたとき、その古本は「本」に戻ります。商品でないものを商品にする古本屋の仕事。古本屋は、ただの流通業ではなく、生産業でもあります。

古本書店での原価率は同業者の話によると、10%から40%とかなりの幅があります。古書店には3つの価格があります。このうち市場の取引の相場は、お客様の買値と売値の中間になります。そのため、おもに市場で仕入れて販売している古本屋とおもに一般客から買い取っている古本屋とでは、原価率が大きく違ってきます。また、お客様から仕入れて市場で売る古本屋もあります。お客様に売る方に比べて、市場び出す方がはるかに早く売ることができます。しかし、その代わりにリスクが大きく、出すまでいくらになるのか分かりません。