1冊の本はどうやって古本屋にたどりつくのか

専門店と呼ばれた古書店もかつては店売りで一般書を多く取り扱っていました。しかし、最近では目録販売などに特化してみんな店を閉めるようになりました。古書市場でも見かけないようなレアな本を扱っている古書主も例外ではなく、ずいぶん前から無店舗化していきています。そのような珍しい本はどこからやってくるのでしょうか。

 古本は「高い方に流れる」という性質を持っています。古紙回収日に捨てられている古い雑誌や本を拾っていく人たちがいます。そのように入手した本をしっかり吟味して、どこの古本屋に持っていけばいいのか吟味します。持っていくべき古本屋が遠方にある場合は、仲間と交換してそれぞれで持っていきます。お店に持っていって査定してもらい、その本は店内に置かれます。古書組合に入っている古本屋の店員は、各県で月に2回行われる業者の交換会(市場)に自分の店の珍しい品を出品することができます。そこで商品の本を巡ってセリが行われます。ただやみくもに値段がつり上がっていくのではなく、その本を最も必要とする人たちに届けるための緻密な流通システムなのです。